以前おむつの作り方記事で登場したうちのボーダーコリーがもう11歳6か月になりました。最近目が見えなくなってきており、老化を実感して複雑な気持ちになるとともに、できるだけ楽しく生きてもらうために何ができるのか考えています。
高脂血症になっていた

初めに老化を感じたのが後ろ足の力が弱くなってよろけてしまうことでした。歩き方もよれよれしていて病院に連れて行ったところ、血液検査で高脂血症になっていることが判明。
他の数値に異常がないので「どこか悪いわけではなく体質・犬種によるもの」(原発性?)だと言われました。高脂血症の錠剤と低脂肪のおやつのサンプルをもらい、ドッグフードは低脂肪のものに切り替えていくことに。
ずっとこのソリッドゴールドのフントフラッケンを与えていました。ラム肉が主原料で人口防腐剤を使っていない、袋が窒素充填のような真空パック状になっており気に入っていました。これのおかげか昔から毛並みをめちゃくちゃ褒められます。今でもやけに毛並みは良くて老犬には見られません。ただこのフードは粗脂肪が10%以上なので、同じメーカーのホリスティックブレンドに変えてみました。

これはオートミールが一番目に来て、お魚系のフードです。粗脂肪が6%以上です。

20日分の高脂血症用の錠剤が終わり、次の血液検査では正常値に戻り、足腰のふらつきも少し良くなった感じがしました。
近くが全く見えていない
ただここ最近急に近くがほぼ見えていないようで、おもちゃも脚に当たるまで気が付かないし、おやつも口までもっていかないと気が付かなくなってしまいました。
病院にまた行きましたが白内障になりかけていることはわかるけれど、東京など眼科も標榜しているような大きな動物病院で検査しないと細かいことはわからないそうです。何か月か前から使っている白内障用の目薬をまたもらい、目に良いサプリ(ルテインやアスタキサンチン含有のもの)を購入してみることにしました。サプリメントや目薬は気休めかもしれませんが、かろうじて名前を呼ぶとまだ目が合っているようなので少しでも見えていてほしいと思います。
家の中では勘で歩いているようでたまにぶつかってしまったり、「散歩に行きたい」と喜んでいざ外に出ても、呆然として動かなくなってしまいます。見えないのにいろんな音がすることが怖いようです。足腰がこれ以上弱らないように、なるべく歩いてほしいとは思うのでとりあえず連れ出してはみる感じ。
玄関を出た先に階段があって、見えていないですが「トントン、トントン」と言ってあげると段差があることがわかるようで上り下りできます。たまにダメな時もあります。
日中の散歩はほとんど歩かなくなってしまい、日が落ちてからだとわりと歩ける傾向にあります。暗い方がよく見えるのでしょうか。昼間は眩しすぎるのかもしれません。(追記:最近日中でも歩く日が出てきました。嬉しい)
リードは短く持って、電柱にぶつからないように、昔から嫌がる網網の側溝のふたを避けるように誘導します。
車が来るときなどは端に誘導して「ストップ」と声かけして、通り過ぎれば「よし」でまた歩き出します。ゆっくりしか動けないので余裕をもって安全確認しながら、とにかくお散歩が怖くて嫌いにならないようにしていきたいです。
DHCのサプリを与えてみます
たまたまネット検索で見つけて、なんだかものすごく口コミがいいのでDHCのぱっちりというサプリを与えることにしました。
しばらく続けてみて、変化が見られるか私もこのブログ上でレビューを書こうと思います。
1袋に60粒入っており、与える量は以下のようです。
体重 | 5kg未満 | 5ー10kg未満 | 10ー20kg未満 | 20kg以上 |
給与量(1日あたり) | 1粒 | 2粒 | 3粒 | 4粒 |
うちのボーダーは約18kgなので1袋で20日分になります。コスパもよさそうです。
ぱっちり 20日後
1袋、20日分では特に変化は起きませんでした。見えていないようです。
ぱっちり 40日後
2袋目が終わり、3袋目に突入。見えている感じはあまりしないのですが散歩でよく歩くようになりました。
見えないことに慣れてきたのかな。つまずいたり、ぶつかったり、見えないけれど以前より活動的になった気がします。
病院で出された黄色の目薬も1日3回さすのを続けています。上まぶたをぐいっとひん剥いてさすと入れやすい。
階段の上り方も「おまえ見えてるんか?」というくらい上手になりました。嬉しいです。
「トントン」と言ってあげると段差の少し手前から前脚をひょいひょいっと上げるしぐさがかわいいです。
目が見えなくてもそれなりに生活できるのかもしれないと気が楽になってきました。
犬に対して見えているのかどうか「これ何本だ~」(ピースサインを見せながら)「答えられないかっ」というおふざけもする明るさが出てきました。
ぱっちり約半年後
半年ほど経過しましたが濁りがとれたり見えるようにはなりませんでした。黄色の目薬はやめました。
これまでは多少影を追っているのかなと感じることもありましたが今は音を頼りにしている感じで進行は止まらなかったようです。
獣医さんには「目とってもきれい」と褒められましたし、目やには減ったように思いますがさすがに視力回復は難しいですね。なんとなく目の健康には良さそうなので続けようとは思います。
見えなくても散歩で土手への階段を上がったり下りたり、本当にえらいなぁと思います。「え、行くの?」と飼い主の方がびっくりしてしまいます。
犬は「目が見えなくなって悲しいよ」とは思わないのかもしれない。だんだん世界の方が変わったと思うんだろうか。「ご主人はこの暗いなかちゃんと僕を見つけられるのすごいな」と思ってるかもしれない。
目のガードになるかなと犬の帽子を買ってみました。