ヨルシカの 嘘月 の意味を勝手に考えてみる

月明かり どうってことない話

考察しないとか言っておいてヨルシカのアルバム「創作」のラストを飾る「 嘘月 」を聞いてなんか思ったこと書きたくなっちゃいました。

おうちリス

どうも。昔メタルギア3をやり込んだせいでアメニシキヘビ脱走のニュースが「スネークがおいしいって言ってたヘビだぁ」と思ってしまいます。近所の方は怖いですよね、すみません

   

嘘月 は奥さんを亡くした音楽家の晩年だと思う

私は「春泥棒」は命を桜にたとえてるってことしか知りません。「嘘月」が使われている映画『泣きたい私は猫をかぶる』もまだ見てません。その上で勝手に書いていきます。

  

まず二人の幸せそうな生活が垣間見える映像を見ておきましょう。

左利きのイケてるメンがピアノを弾いてます。この頃は純粋に楽しんで音楽を作ってるようです。

 

  

では、妻を亡くしてこの部屋でひとりぼっちになってしまった旦那さんの晩年と思われる「嘘月」を読んでみます。

雨が降った 花が散った

ただ染まった頬を想った

僕はずっとバケツ一杯の月光を飲んでる

嘘月

花が散ったは妻の命が散ったってことでしょうか。

奥さんのピンク色?の頬を思い出しています。バケツ一杯の月光は。。アルバムの違う前作なんですが

君の人生は月明かりだ 有りがちだなんて言わせるものか

八月、某、月明かり

という歌詞があり、このワードが私好きで、あなたの人生は私にとっての月明かり、その光で私は進んでいけるんだって感じのロマンチックさで、夏目漱石の「月が綺麗ですね」をかるく超えてきます。

なので「僕はずっとバケツ一杯の月光を飲んでる」とは奥さんをどれだけ想っているか、というのが伝わってきます。

  

本当なんだ 夜みたいで

薄く透明な口触りで

そうなんだ って笑ってもいいけど

僕は君を待っている

嘘月

表面に月が映った夜の闇に染まったお水?お酒?を飲んでるシーンが思い浮かびます。「本当なんだ」って言葉が曲名の「嘘」と対比してる感じがしますがもちろんこの曲の嘘の部分はここじゃないですよね。

「僕は君を待っている」状態はさんを亡くした直後と思われる曲「花人局」(はなもたせ)から続いています。

 

昨日の夜のことも本当は少し覚えてるんだ

貴方の居ない暮らし それが続くことも

・・・・・

明日にはきっと戻ってくる

何気ない顔で帰ってくる

今にドアが開いて聞こえる

ごめんね、遅くなったって

言葉だけをずっと待っている

夕焼けをずっと待っている

花人局

二日酔いでぼんやりした頭で本当はわかっているのにこの部屋に誰かが居たことを美人局だなんて表現している切ない曲です。タイトルの花人局って秀逸だなぁ。

嘘月に戻ります。2番です。

  

夏が去った街は静か

僕はやっと部屋に戻って

夜になった

こんな良い月を一人で見てる

本当なんだ 昔の僕は涙が宝石で出来てたんだ

そうなんだ って笑ってもいいけど

嘘月

春に奥さんが亡くなった?と思われ、夏も過ぎて時間の経過を感じます。

昔の僕がいつ頃のことなのかなと考えて、奥さんが亡くなったばかりと仮に解釈すると、失った悲しさ・寂しさで流す涙は愛を基にしたきらきらした綺麗な涙で、宝石と呼べるのかなと思いました。死別って一番美しい別れなんじゃないかと個人的に思っています。とても悲しいことではあるけれど自ら縁を切るわけではないので。

は、もう涙も出ないのか、奥さんを想って流す涙の想い出の部分がどんどん薄れていってなんの色もない涙になってしまったのかもしれません。

  

声はもうとっくに忘れた

想い出も愛も死んだ

風のない海辺を歩いたあの夏へ

嘘月

春から秋どころかかなり時間が経っている気がします。なので私はこの曲は晩年なのではと思いました。旦那さんはもうおじいちゃんくらいなのでは、と。

  

僕はさよならが欲しいんだ

ただ微睡むような

物一つさえ云わないまま

僕は君を待っている

嘘月

正直、まどろむようなさよならがほしいというのがよくわかりません。さよならすら言えないほど突然の別れだったんでしょうか?「強盗と花束」に死にゆく貴方に花を上げたいとあるので突然ではなさそうで。あ、言葉を交わせないような別れということか。だからまどろむような、消え入りそうな声でもいいからさよならと言ってほしいのか。辛い。そうしてくれないと別れを受け入れられないということ。。

  

奥さんからの言葉を欲していることがわかる表現は他の曲にもあって

君の言葉が呑みたい

入れ物もない両手で受けて

いつしか喉が潤う

その時を待ちながら

思想犯

  そしてこのあたりは噓月の次の歌詞にもつながってきます。

   

歳を取った 一つ取った

何も無い部屋で春になった

僕は愛を 底が抜けた柄杓で呑んでる

本当なんだ 味もしなくて

飲めば飲むほど喉が乾いて

そうなんだって笑ってもいいけど

僕は夜を待っている

噓月

また月日が流れています。たぶん1年とかじゃないです。

底が抜けた柄杓じゃ何もすくえないじゃないですか。。幽霊になった奥さんが見守っていたらとてもじゃないけど笑えないですよ。こらっ

そして「僕は夜を待っている」という表現。勝手な解釈で、一日を人生としたら夜は死なんじゃないかと思ってしまいます。今回の2枚のアルバムに夕方の描写と夜の描写がよく出てきます。とにかく夜を待っている感があります。単純に月明かりが見られる夜を待っているのかもしれないけど「死にたくないが生きられない」と思想犯の歌詞にあり、盗作の中でも

化けの皮なんていつか剥がれる

見向きもされない夜が来る

その時に見られる景色が心底楽しみで

そうだ 

何一つもなくなって、地位も愛も全部なくなって

何もかも失った後に見える夜は本当に綺麗だろうから

盗作

とあり、死を待っている感じがします。奥さんに会いたいでしょうし。

フィナーレに向かいます。

 

君の鼻歌が欲しいんだ

ただ微睡むような

物一つさえ云わないまま

僕は君を待っている

嘘月

音楽家の旦那さんがピアノを弾く横で奥さんは鼻歌をよく歌っていたんじゃないでしょうか。

声はもうとっくに忘れてしまったけど夢うつつの状態でいいから微かに鼻歌が聞こえてこないかなって。

君の目を覚えていない

君の口を描いていない

物一つさえ云わないまま

僕は君を待っていない

君の鼻を知っていない

君の頬を想っていない

さよならすら云わないまま

君は夜になって行く

嘘月

はいっ

僕は君を待っていない」がタイトルの嘘部分だと思ったんですがどうですか。

どんどん記憶が、思い出が薄れて奥さんの姿かたちが闇に消えてく、自分の中の奥さんが思い出せなくなって消えたとき奥さんが初めて旦那さんの中で死を迎えるってことじゃないでしょうか。

誰も帰ってこない部屋でずっと「ごめんね、遅くなった」って帰ってくるのをずっと待っていたけれど自分の中の想い出さえ消えていって、彼女はもう死んでしまった、もう帰ってこないんだ、「僕は君を待っていない」ってことではないかと思いました。

本当は今も待っている、待ちたいんだけれど死を受け入れざるを得ないだけの年月が経ってしまった。

  

以上、勝手な「嘘月」の感想でした。今回も素敵な聴く小説でした。

もうすぐヨルシカのライブDVD「前世」とイヤフォンが届くので楽しみですー!

  

最後に聴いて終わりましょう

    

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